- ボギーレーティングは「ボギーゴルファー」にとってのコースの難易度を示す数値
- コースレーティングは上級者向け、ボギーレーティングはアベレージゴルファー向けの指標
- スロープレーティングはコースレーティングとボギーレーティングの差から算出される
- コース選びにボギーレーティングを活用すれば、自分のレベルに合った挑戦ができる
「コースレーティング」は知っていても
コースレーティングは多くのゴルファーが聞いたことがある用語です。では「ボギーレーティング」はどうでしょう。知らない人が大半ではないでしょうか。
実はこのボギーレーティング、アベレージゴルファーにとってはコースレーティングよりも大事な指標かもしれません。
3つのレーティングの違い
コースレーティング (Course Rating)
スクラッチゴルファー(HC 0) がそのコースをプレーした時の期待スコア。パー72のコースでコースレーティング71.5なら、「上級者にはやや易しめ」ということ。
ボギーレーティング (Bogey Rating)
ボギーゴルファー(男性HC約20〜24、女性HC約24〜28) がそのコースをプレーした時の期待スコア。同じパー72のコースでも、ボギーレーティングはおおむね90〜100程度になることが多い。
スロープレーティング (Slope Rating)
コースレーティングとボギーレーティングの差から算出される指標。上級者とアベレージゴルファーの難易度差を示す。
スロープレーティング = (ボギーレーティング − コースレーティング) × 5.381(男性)
標準値は113。高いほど「上級者とアベレージゴルファーの差が大きいコース」=アベレージゴルファーにとって相対的に難しいコース。
コースレーティングだけではアベレージゴルファーにとっての難易度がわかりません。同じコースレーティング72のコースでも、狭いフェアウェイや深いラフがあるコースはアベレージゴルファーに不利です。ボギーレーティングがあることで、この差を数値化できるのです。
具体例で理解する
コースA(林間コース)
- コースレーティング: 72.0
- ボギーレーティング: 98.0
- スロープレーティング: 140
コースB(フラットなコース)
- コースレーティング: 72.0
- ボギーレーティング: 93.0
- スロープレーティング: 113
コースレーティングは同じ72.0。上級者にとっては同じ難易度です。
ところがボギーレーティングを見ると、コースAは98でコースBは93。アベレージゴルファーにとっては、コースAの方が5打分も難しいわけです。
コースAはフェアウェイが狭い、ラフが深い、バンカーが多いなど、ミスへのペナルティが厳しいコース。上級者はミスが少ないから影響も小さいのに対し、アベレージゴルファーはミスが増えるぶん、まともに影響を受けます。
ボギーレーティングの活用法
使い道は主に3つあります。
まずコース選び。初心者や100切りを目指す段階なら、スロープレーティングが低いコース(113以下)を選ぶと、大叩きのリスクが減ってスコアがまとまりやすくなります。
次に目標スコアの設定です。ボギーレーティングが98のコースなら、HC20前後のゴルファーは98前後が期待スコア。「今日は95を切ろう」という現実的な目標を立てられます。
そしてスコアの比較。異なるコースでのスコアを単純に並べるのは不公平ですが、ボギーレーティングを基準にすれば「このコースでこのスコアなら、あのコースなら何打くらい」という換算ができます。
スロープレーティング55〜155の範囲で設定されます。113が標準。130以上は「難コース」、100以下は「比較的易しい」と判断できます。初心者は120以下のコースから始めるのがおすすめ。
まとめ
ボギーレーティングは、アベレージゴルファーこそ注目すべき数字です。コースレーティングが上級者向けの難易度、ボギーレーティングがアベレージゴルファー向けの難易度、スロープレーティングがその差。この3つが読めると、コース選びも目標設定もスコア比較も、ぐっと現実的になります。
「自分にとってどれくらい難しいコースか」を知る指標として、ぜひ活用してください。
参考文献・データについて
本記事のレーティング計算式はUSGA Course Rating Systemに基づいています。
- USGA「Course Rating and Slope Database」 rules.usga.org
- JGA「コースレーティングとは」 jga.or.jp
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