- ゴルフカートは「自走式」と「リモコン式(電磁誘導)」の2種類がある
- カートの停車位置は「次に向かう方向」を意識するのが鉄則
- フェアウェイ乗り入れ可のコースでも、濡れた芝やグリーン周辺は進入禁止
- カート事故は毎年発生。発進前の安全確認が最も重要
カートは操作より、安全とマナー
ゴルフカートはほとんどのゴルフ場で使いますが、初めてだと「どうやって動かすの?」「どこに停めればいいの?」と戸惑うものです。操作そのものはシンプルなので、覚えておきたいのはむしろ安全面とマナー面のポイントです。
カートの種類
自走式カート
ドライバー(運転者)がハンドルを操作して走行するタイプ。アクセルペダルとブレーキペダルがあり、普通の車のような操作感です。
- メリット: 好きな場所に自由に移動できる
- デメリット: 運転担当が必要。フェアウェイ乗り入れ不可のコースではカート道のみ走行
リモコン式(電磁誘導)カート
カート道に埋め込まれた電磁誘導線に沿って自動走行するタイプ。リモコンで発進・停止を操作します。
- メリット: 運転不要。全員がプレーに集中できる
- デメリット: カート道しか走れない。停車位置の自由度が低い
カートの基本操作
乗車前の確認
全員が乗車し、荷物やクラブが安全に固定されていることを確認。手や足がカートの外にはみ出していないかチェック。
発進
自走式: ブレーキを離してからアクセルをゆっくり踏む。リモコン式: リモコンの「発進」ボタンを押す。
走行中
スピードは徐行が基本。カーブや下り坂では特に注意。走行中の乗り降りは絶対にNG。
停車
自走式: ブレーキをしっかり踏んでパーキングブレーキをかける。リモコン式: 「停止」ボタンを押す。
昼食時にアルコールを飲んだ場合、後半のカート運転は他の同伴者に任せましょう。ゴルフカートも車両の一種であり、飲酒運転は危険です。
停車位置の考え方
カートの停車位置は、プレーの効率とコース保護の両面で意外と重要です。
基本原則:「次に向かう方向」に停める
| シーン | 正しい停車位置 |
|---|---|
| フェアウェイのショット | ボール位置の横〜やや先(グリーン方向) |
| グリーン周辺 | グリーンの横〜次のティーグラウンド方向 |
| ティーグラウンド | 邪魔にならない場所で待機 |
グリーン周辺の停車位置
グリーン周りの停車位置は特に気を配りたいところです。
- グリーンの手前に停めない: 後続の組がグリーンを見たときに、カートが邪魔になる
- 次のティーグラウンド方向に停める: 全員がカップインしたら、すぐ次のホールに移動できる
- グリーンの近くに寄りすぎない: 芝を傷めないよう、ある程度の距離を保つ
フェアウェイ乗り入れのルール
一部のコースではカートのフェアウェイ乗り入れが認められています。
乗り入れ可のコースでの注意点
- グリーンから30ヤード以内は進入禁止(コースにより異なる)
- ティーグラウンドには乗り入れない
- バンカー周辺には近づかない
- 雨の日や芝が湿っている日は乗り入れ禁止になることがある
- ロープや杭で仕切られたエリアは進入禁止
フェアウェイ乗り入れ可でも、できるだけカート道を走行するのがコースへの配慮。フェアウェイを走るのは、ボールの近くに行くときだけにしましょう。
やりがちなNG行為
安全面のNG
- 走行中の乗り降り: 転倒・巻き込み事故の原因
- 急発進・急ブレーキ: 同乗者が投げ出される危険
- 下り坂でのスピードの出しすぎ: ブレーキが効かなくなる
- カートの定員超過: 4人乗りカートに5人乗るのはNG
マナー面のNG
- 他の組のプレー中にカートを動かす: エンジン音やカート音が気になる
- カート道にボールが乗っている場所で停車: 後続の組の通行を妨げる
- カートに座ったまま同伴者のプレーを見ない: 一緒にプレーを楽しむ姿勢が大切
カート内での便利な使い方
| 設備 | 活用法 |
|---|---|
| スコアカードホルダー | スコアカードと鉛筆を挟んでおく |
| ドリンクホルダー | 飲み物を入れておく。こぼさないよう蓋付き推奨 |
| クラブホルダー(後部) | 使用中のクラブを一時的に立てかけておける |
| GPS画面(付いている場合) | 残り距離の確認に便利 |
まとめ
カートの操作そのものは簡単ですが、大事なのは安全とマナーへの配慮です。発進前に全員の乗車と安全を確認し、停車は「次に向かう方向」を意識する。グリーン周辺は次のティー方向に停め、フェアウェイ乗り入れは芝の状態を見ながら最小限に。そして走行中の乗り降りだけは、絶対にしないこと。
カートの使い方がスムーズだと、プレーのテンポも良くなります。安全第一で、快適なラウンドを楽しみましょう。
参考文献・データについて
本記事のカート利用マナーは日本のゴルフ場における一般的な慣例に基づいています。フェアウェイ乗り入れのルールや停車位置の規定はコースによって異なりますので、プレー前にコースのローカルルールをご確認ください。
関連記事
プレーファストの実務:同伴者を待たせない18ホールの回り方
ラウンドの時間が消えるのは、打つ前の準備とボール探しとカート移動とグリーン上です。1打40秒の目安、レディゴルフの使い方、前の組との間隔の見方、3分ルールまで、今日から使える進行の段取りをまとめました。走らずに待ち時間だけを削るやり方です。
ゴルフの服装マナー:コース別ドレスコード
ゴルフ場のドレスコードを初心者向けに解説。来場時・プレー中・クラブハウス内の服装マナーと、コースのグレード別の基準を紹介します。
ゴルフマナー&エチケット完全ガイド
ゴルフのマナーとエチケットを完全網羅。ティーイングエリアからグリーンまで、場面別に守るべきマナーと理由を詳しく解説します。
コースレーティングとスロープレーティングとは?違いと見方を解説
コースレーティングは「コースの難易度」、スロープレーティングは「アマチュアにとっての相対的な難しさ」を示す指標。本記事では両者の意味・違い・計算方法・ハンディキャップとの関係・コース選びに活かす方法を解説します。
初ラウンドの準備ガイド:前日の持ち物から当日の時間割、手が止まる場面まで
ゴルフの初ラウンドを前日から当日まで通しで準備するガイド。忘れて痛い持ち物、受付からスタートまでの時間割、練習グリーンの使い方、そして打つ順番やボール捜索など初心者が実際に手を止める場面の切り抜け方をまとめました。
スコアカードの付け方とマーカーの役割:アテストから提出までの流れ
競技のスコアカードは誰が書き、誰が証明するのか。マーカーの役割、各ホールでの確認からアテスト(サイン)と提出までの流れ、書き間違いの訂正方法、少なく書くと失格になる規則3.3bの非対称まで、2023年改訂の現行ルールで解説します。