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ゴルフ肘(テニス肘)の予防と対処法

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因、予防法、対処法を解説。グリップの握り方、ストレッチ、練習量の管理まで、ゴルファーの肘トラブルを防ぐ方法を紹介します。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年8月6日5分で読めます
#ゴルフ肘#予防
この記事のポイント
  • ゴルフ肘は肘の内側に痛みが出る障害。グリップの握りすぎと練習のしすぎが主因
  • グリップ圧を6〜7割に抑えるだけで、肘への負担が大幅に軽減する
  • 前腕のストレッチを練習前後に行うことが最も効果的な予防策
  • 痛みが出たら2〜4週間は完全休養。我慢して続けると慢性化のリスク

ある日突然、クラブを握ると肘が痛い

練習場で気持ちよく打っていたある日、ふとクラブを握った瞬間に肘の内側にピリッと痛みが走る。「まあ大丈夫だろう」と打ち続けると、痛みは徐々に強くなり、やがてドアノブを回すだけでも痛むようになります。

これがゴルフ肘(正式名称:上腕骨内側上顆炎)です。ゴルファーに多い障害で、放置すると長引く厄介なケガです。


ゴルフ肘とは何か

ゴルフ肘は、肘の内側にある筋腱の付着部(内側上顆)に炎症が起きる障害です。手首を曲げたり、物を握ったりする動作で痛みが出ます。

一方、肘の外側が痛む場合は「テニス肘」(外側上顆炎)と呼ばれます。ゴルファーには両方が起こりますが、内側の痛み、つまりゴルフ肘のほうが多いとされています。

なぜ「ゴルフ肘」と呼ばれるのか

ゴルフスイングでのインパクト時に、手首と前腕の筋肉が強く収縮し、その力が肘の内側の腱に集中するためです。特にダフった時の衝撃は大きく、マットの上での練習でも蓄積ダメージは無視できません。


ゴルフ肘になる原因

ゴルフ肘の原因は、だいたい決まっています。

最も多いのがグリップの握りすぎ。クラブをギュッと握ると前腕の筋肉が過度に緊張し、その力が肘に集まります。次に練習量のオーバー。1回で200球、300球と打ち続けたり、毎日練習場に通ったりすると、回復が追いつかずダメージがたまります。マットの上でのダフリも見逃せません。地面からの衝撃が直接肘に伝わり、練習場のマットは固いぶん天然芝よりこたえます。手打ちのスイングやインパクトでの手首のこねすぎといったフォームの問題も、前腕に余計な負荷をかけます。


ゴルフ肘の予防法

予防の中心は、力を抜くことです。

グリップは10段階で6〜7くらいに抑えましょう。「卵を握るくらい」とよく言われますが、実際はもう少し強くても大丈夫です。ただ、打つ瞬間に握り締める力みだけは禁物。リラックスしたグリップが肘を守ります。練習の前後には前腕のストレッチを。腕を前に伸ばして反対の手で手首を手のひら側に20秒、次に手の甲側に20秒引く。これを左右2セットずつ行います。

練習量も管理したいところです。1回50〜80球を目安に、連日は避けて最低1日は休養日を入れる。「たくさん打てば上手くなる」は、肘を壊す考え方です。マット直打ちのダフリも肘への衝撃が大きいので、ティーアップして打つ練習を増やし、直打ちの球数を減らしましょう。


前腕のストレッチメニュー

ストレッチ方法時間
手首屈曲ストレッチ
腕を前に伸ばし、手のひらを上に。反対の手で指を下に引く
20秒×2
手首伸展ストレッチ
腕を前に伸ばし、手のひらを下に。反対の手で手の甲を下に引く
20秒×2
手首回旋
拳を握って手首をゆっくり回す
各方向10回
指の開閉
指をパーに開いて5秒キープ、グーに握って5秒キープ
10回
前腕マッサージ
反対の手で前腕の筋肉を揉みほぐす
1分
テニスボールを使った前腕エクササイズ

テニスボールを握って5秒キープ、離して5秒リラックスを10回繰り返すエクササイズが効果的。前腕の筋力強化と柔軟性向上の両方に役立ち、デスクワーク中にもできます。


痛みが出た時の対処法

初期段階(違和感〜軽い痛み)

まず練習を中止します。氷で15分ほど冷やすアイシングを1日2〜3回、前腕の軽いストレッチは痛みが増さない範囲で。そのまま1〜2週間は休養しましょう。

痛みが続く場合(2週間以上)

整形外科を受診します。エルボーバンド(サポーター)の使用を検討し、消炎鎮痛薬は医師の指示に従って。2〜4週間の完全休養を見込んでおきましょう。

こうなりがち
痛みを我慢して練習を続ける → 慢性化 → 数ヶ月の治療
おすすめ
違和感の段階で休養 → 1〜2週間で回復 → ゴルフに復帰
ゴルフ肘は慢性化しやすい

ゴルフ肘は「治りかけでまた打つ → 再発」のサイクルに陥りやすい障害です。痛みが完全に消えてからさらに1週間は安静にし、復帰後も球数を制限して段階的に戻しましょう。


復帰時のガイドライン

痛みが完全に消えた後の復帰は、段階的に進めます。

1

1週目

素振りのみ。20回程度。痛みが出ないか確認

2

2週目

ハーフスイングで20球。PW〜7番アイアンのみ

3

3週目

通常の練習の50%の球数。全クラブ使用

4

4週目

通常の練習に復帰。ただしグリップ圧と球数管理は継続


まとめ

ゴルフ肘を防ぐいちばんのコツは、グリップ圧を6〜7割に抑えること。力を抜くだけで、肘への負担は大きく変わります。練習の前後に前腕をストレッチし、球数は1回50〜80球を目安に、連日は打たないこと。

それでも痛みが出たら、すぐ休む。ゴルフ肘は「治りかけでまた打って再発」を繰り返しやすいので、我慢は禁物です。復帰は焦らず段階的に、グリップ圧と球数管理を続けながら元のペースに戻していきましょう。


参考文献・データについて

本記事のゴルフ肘に関する情報は、一般的な整形外科・スポーツ医学の知見に基づいています。症状がある場合は必ず医療専門家にご相談ください。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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