この記事のポイント
- リンクスコースは海沿いの砂地に造られた自然地形を活かしたコース。木がほとんどなく風が最大の敵
- ポットバンカーは深くて脱出が最優先。入れないマネジメントが鍵
- フェアウェイは硬くてランが出るため、ランを計算したクラブ選択が必要
- 低い弾道のパンチショットやノックダウンショットが武器になる
リンクスコースって何が違うの?
「リンクス」と聞くと、スコットランドの荒涼とした風景を思い浮かべる方も多いはず。でも実際にプレーしたことがある人は意外と少ないかもしれません。
リンクスコースは海岸沿いの砂丘地帯に造られた、ゴルフの原点とも言えるコース形態。日本にはいわゆる「本格的なリンクス」はほとんど存在しませんが、リンクス風のコースやシーサイドコースは増えてきています。
リンクスコースの歴史
15世紀のスコットランドで羊飼いが始めた遊びが起源。セントアンドリュースは1552年からプレーの記録がある
リンクスコースの5つの特徴
1. 木がほとんどない
林間コースの対極です。遮るものがないから風がダイレクトに吹き付ける。これが最大の難関。
2. ポットバンカーが深い
日本のバンカーとは別物。小さくて深い「ポットバンカー」が特徴で、一度入ると横に出すしかないこともザラ。
3. フェアウェイが硬い
砂地ベースなので水はけが良く、フェアウェイは硬くてランがよく出ます。キャリー150ヤードのショットがランで180ヤード地点まで転がることも。
4. ラフが独特
フェスキューと呼ばれる細い芝が密集したラフは、ボールが沈むと脱出困難。さらにゴース(ハリエニシダ)のブッシュに入れたらほぼロスト。
5. グリーンは大きくてうねりが多い
ピン位置によって表情がガラッと変わる大きなグリーン。3パットどころか4パットの危険もあり。
リンクスの語源
「Links」はスコットランド語で「起伏のある砂地」を意味する言葉。海と農地の間にある、農業に適さない砂丘地帯に自然にできたゴルフ場がリンクスの始まりです。
リンクスコースの攻略法
低い球を打てるようにしておく
風の影響を最小限にするため、ノックダウンショットやパンチショットは必須スキル。ボール位置を右寄りにして、フォローを低く抑えるだけでも弾道は下がります。普段から練習場で低い球を打つ練習をしておきましょう。
ランを計算したクラブ選択をする
硬いフェアウェイではランが予想以上に出ます。「キャリーでどこに落とすか」が戦略の中心。バンカーや崖を超えるのにキャリーが必要な場面と、手前から転がして攻める場面を使い分けましょう。
ポットバンカーは絶対に避ける
入ったら脱出最優先。横に出してフェアウェイに戻すのが最善策。そもそも入れないために、レイアップも積極的に選択しましょう。1打の安全策が2打3打のロスを防ぎます。
風を味方にするマネジメント
追い風のホールでスコアを稼ぎ、向かい風のホールはボギーOKと割り切る。全ホールで同じスコアを狙うのではなく、風の状況でホールごとの目標スコアを変えましょう。
パッティングはとにかく距離感
大きなグリーンでのロングパットが多くなるため、方向より距離感が重要。ラウンド前の練習グリーンでは10〜15mのロングパットを重点的に。3パットを2パットにするだけで大きなスコア改善になります。
日本でリンクス体験ができるコース
純粋なリンクスコースは日本にはほとんどありませんが、リンクス的な要素を持つコースはいくつかあります。
- シーサイドで風が強いコース — 海風を体験できる
- 河川敷コース — 木が少なく風の影響を受けやすい点がリンクス的
- 北海道の一部コース — 広大な土地にフェスキュー系の芝を使ったコースも
海外リンクス挑戦のすすめ
本場のリンクスを体験したいなら、スコットランドやアイルランドがおすすめ。セントアンドリュースのオールドコースは事前予約のほかに当日の抽選枠もあり、意外とプレーのチャンスがあります。一生の思い出になること間違いなし。
まとめ
リンクスコースは普段のゴルフとは別物。でもだからこそ面白い。
攻略のポイントを整理すると――
- 低い球 — 風対策の基本。ノックダウンショットを身につける
- ラン計算 — 硬いフェアウェイを活かしたクラブ選択
- バンカー回避 — ポットバンカーは入れたら負け
- 風のマネジメント — 追い風と向かい風でホール戦略を変える
- ロングパット — 大きなグリーンでの距離感が生命線
参考文献・データについて
本記事の内容はリンクスコースに関する一般的なゴルフ知識および歴史的事実に基づいています。
- R&A「The Home of Golf - St Andrews Links History」 standrews.com
- Golf Digest「Links Golf: A Beginner's Guide」 golfdigest.com