- リンクスコースは海沿いの砂地に造られた自然地形を活かしたコース。木がほとんどなく風が最大の敵
- ポットバンカーは深くて脱出が最優先。入れないマネジメントが鍵
- フェアウェイは硬くてランが出るため、ランを計算したクラブ選択が必要
- 低い弾道のパンチショットやノックダウンショットが武器になる
リンクスコースって何が違うの?
セントアンドリュースのオールドコースには、1552年からプレーの記録が残っています。ゴルフの原点、リンクスコースです。
海岸沿いの砂丘地帯に自然にできたこの形態は、日本ではあまり体験できません。「本格的なリンクス」と呼べるコースはほとんどなく、名前は知っていてもプレーしたことはない、という人が大半でしょう。ただ、リンクス風のシーサイドコースは少しずつ増えています。特徴を知っておけば、いざというとき戸惑わずに済みます。
リンクスコースの5つの特徴
リンクスコースは、林間コースの対極にあります。まず、木がほとんどない。遮るものがないぶん、風がダイレクトに吹きつけます。これが最大の難関です。バンカーも日本のものとは別物で、小さくて深い「ポットバンカー」が待ち構えている。一度入ると、横に出すしかないこともザラです。
フェアウェイは砂地ベースで水はけがよく、硬くてランがよく出ます。キャリー150ヤードのショットが、ランで180ヤード地点まで転がることも。ラフも独特で、フェスキューと呼ばれる細い芝が密集し、ボールが沈むと脱出困難。ゴース(ハリエニシダ)のブッシュに入れたら、ほぼロストです。そしてグリーンは大きくてうねりが多く、ピン位置しだいで表情がガラッと変わります。3パットどころか4パットの危険もあります。
「Links」はスコットランド語で「起伏のある砂地」を意味する言葉。海と農地の間にある、農業に適さない砂丘地帯に自然にできたゴルフ場がリンクスの始まりです。
リンクスコースの攻略法
低い球を打てるようにしておく
風の影響を最小限にするため、ノックダウンショットやパンチショットは必須スキル。ボール位置を右寄りにして、フォローを低く抑えるだけでも弾道は下がります。普段から練習場で低い球を打つ練習をしておきましょう。
ランを計算したクラブ選択をする
硬いフェアウェイではランが予想以上に出ます。「キャリーでどこに落とすか」が戦略の中心。バンカーや崖を超えるのにキャリーが必要な場面と、手前から転がして攻める場面を使い分けましょう。
ポットバンカーは絶対に避ける
入ったら脱出最優先。横に出してフェアウェイに戻すのが最善策。そもそも入れないために、レイアップも積極的に選択しましょう。1打の安全策が2打3打のロスを防ぎます。
風を味方にするマネジメント
追い風のホールでスコアを稼ぎ、向かい風のホールはボギーOKと割り切る。全ホールで同じスコアを狙うのではなく、風の状況でホールごとの目標スコアを変えましょう。
パッティングはとにかく距離感
大きなグリーンでのロングパットが多くなるため、方向より距離感が重要。ラウンド前の練習グリーンでは10〜15mのロングパットを重点的に。3パットを2パットにするだけで大きなスコア改善になります。
日本でリンクス体験ができるコース
純粋なリンクスは日本にほとんどありませんが、リンクス的な要素を持つコースはあります。海風を体験できるシーサイドコース、木が少なく風の影響を受けやすい河川敷コース、そして広大な土地にフェスキュー系の芝を使った北海道の一部コースなどです。
本場のリンクスを体験したいなら、スコットランドやアイルランドがおすすめ。セントアンドリュースのオールドコースは事前予約のほかに当日の抽選枠もあり、意外とプレーのチャンスがあります。一生の思い出になるでしょう。
まとめ
リンクスコースは、普段のゴルフとは別物。だからこそ面白いとも言えます。
攻略の軸は、風対策の低い球、硬いフェアウェイを活かしたラン計算、そしてポットバンカーを避けること。加えて、追い風と向かい風でホールごとの目標を変える割り切りと、大きなグリーンでのロングパットの距離感です。この5つを頭に入れておけば、初めてのリンクスでも大崩れは防げます。
参考文献・データについて
本記事の内容はリンクスコースに関する一般的なゴルフ知識および歴史的事実に基づいています。
- R&A「The Home of Golf - St Andrews Links History」 standrews.com
- Golf Digest「Links Golf: A Beginner's Guide」 golfdigest.com
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