- 90切りの目標パット数は1ラウンド34以下
- 3パットの最大原因はロングパット(8m以上)の距離感のズレ
- 距離感は「方向」より優先して鍛えるべき技術
- 10mのパットを1m以内に寄せられれば3パットは激減する
3パットが止まらない理由
10mのファーストパットが3mオーバー。返しの下りも入らず3パット。パッティングの練習はしているし、1mのショートパットも入るのに、ラウンドでは3パットが4〜5回出てしまう。
この場合、問題はほぼ間違いなく「ロングパットの距離感」にあります。ショートパットの練習をいくら重ねても、ここは解決しません。8m以上のロングパットで2m以上オーバーしたりショートしたりすると、セカンドパットが難しい距離に残る。そこから外して3パット。これが90切りを阻む典型パターンです。
方向より距離感が大事な理由
ロングパットで3パットになるケースは、実は「方向のミス」より「距離のミス」の方が圧倒的に多いんです。
10mのパットを考えてみてください。方向が1m左にずれても、距離が合っていれば次は1mの横パット。でも距離が3mオーバーしたら、返しの下りパットが残る。この差は歴然です。
PGAツアープロは10mのパットを平均で50cm以内の距離精度で打つと言われています。一方、HC15前後(平均スコア90前後)のアマチュアは2m以上のズレが出ることも珍しくありません。この差が3パット数に直結しています。
ロングパットの距離感を鍛える練習法
カップを見ないで打つ練習
練習グリーンで10mの距離をセットし、カップを見ずにボールだけを見て打ちます。目を閉じて打っても構いません。狙いは「距離の感覚を体に覚えさせる」こと。5球打って、すべてカップの前後1m以内に集められれば合格です。
3段階の距離を行き来する
5m、10m、15mの3つの距離を順番に打ちます。同じ距離を連続で打つと感覚が鋭くなりますが、コースでは毎回距離が変わる。距離を変えながら打つことで、実戦的な距離感が養われます。
ラグパットの「成功圏」を設定する
カップに入れることではなく、カップから1m以内の円に入れることをゴールにします。タオルやティーで1m圏のマークを作り、10球中7球以上入れば90切りレベルの距離感です。
ラウンド中にできる距離感の調整
朝の練習グリーンでの準備も効きます。
ラウンド前に5分でいいので、練習グリーンでロングパットを打ちましょう。その日のグリーンスピードを体に馴染ませるだけで、前半の3パットは減ります。
特に意識したいのは「上りと下りの差」。同じ10mでも、上りと下りでは打つ強さがまったく違います。練習グリーンで両方の感覚をチェックしておきたいところです。
もう一つ、ロングパットではグリップの力加減も見逃せません。強く握りすぎると距離感が鈍くなります。グリップはソフトに、ストロークは肩の動きで。手先で距離を合わせようとすると、ショートとオーバーの振れ幅が大きくなります。
ショートパットの練習は最小限に。ロングパットの距離感チェックに時間を使いましょう。1mのパットは技術の問題ですが、10mのパットは「その日の感覚」の問題。感覚は当日の朝にしか合わせられません。たった5分の投資で、前半3ホールの3パットを防げると思えば安いものです。
まとめ
90切りのパッティング改善は、ショートパットの成功率よりロングパットの距離感が先です。10mのパットを1m以内に寄せる技術を身につければ、3パットは大きく減り、パット数34以下は十分に達成可能。方向よりも距離。入れるよりも寄せる。この優先順位が、90切りのパッティングの核心です。
地味な練習ですが、3パットが2回減ればそれだけで2打改善。90切りへの最短ルートになります。パットと並ぶもう一つの柱、パーオン率の上げ方は90切りのアイアン戦略:パーオン率を上げるで解説しています。
参考文献・データについて
本記事のパット数の目安やプロの距離精度は、一般的なコーチング知見に基づく推定値です。
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