- 後半崩れの起点は10番と11番。守る場所は後半の最初の3ホール
- 昼食は内容より量が先。七分目で切り上げるだけで10番の出だしが変わる
- カートに乗っても6,000〜8,000歩ほどは歩くらしい。下半身は思っているより消耗している
- 上がり3ホールの力みはグリップ圧から始まる。番手を1つ上げて8割で振る
10番ティーの引っかけ
前半42。昼にカツカレーの大盛りとビールを1杯。10番のティーショットが左に飛んで林に消えて、12番までにダブルボギーが2つ。上がってみたら後半53、トータル95でした。
私はこれをやった側の人間です。しかも1回ではありません。
後半崩れの話になると、たいてい13〜15番が危ないゾーンだと言われます。集中力が続かない時間帯として、それは外れていないと思います。ただ自分のスコアカードを並べ直したとき、崩れの起点はもっと手前にありました。10番か11番でダボを打って、取り返そうとして12番でもう1つ。13番に着くころには気持ちがすっかり後ろ向きになっている。13〜15番が悪いのではなく、そこに悪い状態で入っているだけでした。
だから守る場所を決めるなら、後半の最初の3ホールです。ここを平らに通過できた日は、残り6ホールもそこそこ持ちます。
後半崩れがどれくらいの頻度で本当に起きているのか、原因の配分はどうなっているのかはラウンド後半のスコア崩れを防ぐ方法にまとめてあります。ここから先は、コースで実際に何をするかの話です。
ハーフタイムの昼食
メニュー選びの解説はよく見かけますが、コースで効く順番は逆でした。まず量、内容はその次。
うどんを大盛りで食べるより、カツ丼を普通盛りで食べたほうが10番の出だしは軽い。私の実感ではそうです。揚げ物を勧めたいわけではなくて、眠気とだるさには胃に入れた総量のほうが効いてしまう、ということです。腹八分でもまだ多い。七分で箸を置くと、10番のティーで体が普通に動きます。
麺類だけで済ませるのにも落とし穴があります。そば一杯は軽くて正解に見えますが、私は14番あたりでガス欠が来ました。おにぎりを半分足すか、後半用にバナナを1本カートに積んでおくと保ちます。携帯食の選び方と補給の間隔はラウンド中の栄養補給とスコアの意外な関係に詳しく書きました。
ビールについては言い切ります。スコアを見る日は飲まないでください。1杯でも後半のパットの距離感は鈍ります。飲むなら今日はスコアを気にしない日だと先に決めて、堂々と飲めばいい。いちばん損なのは中途半端に1杯だけ飲んで、後半ずっとあれのせいかなと考えている状態です。
過ごし方も効きます。ハーフターンは45分から60分。その最後の10分を冷房の効いた食堂で座って過ごすと、体が冷えてスイングのリズムまで抜けます。食べ終わったら外に出る。素振りを10回、腰と肩甲骨を伸ばす。地味ですが、10番のティーショットの当たりははっきり変わります。
水分を飲むタイミング
こまめに飲みましょう、と言われて実行できる人は少ないと思います。私も忘れます。
効いたのは、飲む場面を先に固定してしまうことでした。ティーイングエリアに着いてボールをセットする前に一口。カートに戻ったら一口。喉の渇きを合図にすると、渇いた時点ですでに遅い。
夏の水分と塩分の量は猛暑がスコアに与える影響と対策に譲ります。むしろ盲点は冬です。汗が見えないぶん飲む量が減るのに、4時間以上屋外で体を動かしていることは変わりません。冬でも後半の脚の重さが違ってきます。
昼のビールが後半に効いてくるのもここです。アルコールには利尿作用があるので、飲んだぶん以上に水分が出ていく。後半の脱水は、実は昼食のテーブルで仕込まれています。
カートに乗った日の歩数
乗用カートだから疲れない、というのは私の思い込みでした。
歩きのラウンドで12,000歩前後、カートを使った場合でも6,000〜8,000歩ほどにはなるそうです。半分になったとしても、普段の1日を上回っている人は少なくないはず。しかもゴルフ場の6,000歩は、平地の6,000歩とは別物です。カート道からボールまでの往復と、斜面の上り下りが積み重なります。
疲労が最初に出るのは下半身です。踏ん張りが効かなくなって、腕とクラブだけで振り始める。本人の感覚はいつも通りなので、そこが厄介なところ。
アドレスに入る前に、足の裏で地面を一度踏み直します。踏ん張れる脚が残っているかどうかが、その場で分かります。それから後半は番手を1つ大きく持って、8割で振る。飛ばそうとしなくなるだけで、ミスの幅がだいぶ狭くなります。
10番から12番の3ホール
私はこの3ホールだけ、先に決め事を作っています。
- 10番のティーショットはドライバー以外も選択肢に入れる。狭いホールなら迷わず3番ウッドかユーティリティ
- 3ホールともグリーンまで刻む前提で組み立てる。ピンは狙わない
- 目標はボギー3つ。パーが来たら儲けもの
守りすぎだと感じるかもしれません。実際、ここだけ見れば面白みのないゴルフです。それでも後半の最初の3ホールをボギーペースで抜けられれば、残りは体も頭も普通に動きます。10番と11番でダボを叩いた日と比べると、最終スコアの差は3打や4打では収まりませんでした。
晴れて乾いた日の午後は、グリーンが午前より速く感じることがあります。10番の最初のロングパットをいつもの感覚で打つとオーバーしがち。1つ目は探りながら転がすくらいでちょうどいいです。
上がり3ホールで力む理由
16番あたりで急にドライバーが引っかかる。あるいは右に押し出す。心当たりのある方は多いはずです。
スコアが見えてくる。崩したくないと思う。そこで無意識にグリップを強く握っています。握る力が上がるとテンポが速くなって切り返しが急になり、フェースの向きが安定しません。力んでいると自覚できたころには、もう3打余計に打っています。
入口はグリップ圧なので、そこを直接見にいきます。アドレスで一度、握る強さを10段階のいくつなのか言葉にしてみる。4か5なら問題なし。7を超えていたら握り直してから打つ。それだけです。
スコアの計算については、少し違う立場を取ります。数えるなという助言はよく見かけますし、それで済む人はそれでいい。ただ私は、数えるなと言われて数えずにいられたためしがありません。頭の隅で気になっている状態のほうが、よほど邪魔をします。
なので16番のティーで一度、数えきってしまいます。15ホールを終えて82打。ここからボギーが3つ続いても97か98で、100を叩くには残りの3ホールで18打も必要になる。そこまで見えると、無理をする理由が消えます。合わないと感じたら、計算しない側に振り切ってください。どちらつかずがいちばん悪い。
17番と18番でドライバーを持つかどうかは、ラウンド前に決めておくと迷いません。疲れた状態で判断すると、だいたい欲のほうが勝ちます。
まとめ
昼食は七分目で箸を置く。ハーフターンの最後の10分は座らずに体を動かす。水は喉が渇く前に、場面を決めて飲む。後半は番手を1つ上げて8割で振る。そして10番から12番をボギーで抜ける。
上がり3ホールで力み始めたら、まずグリップ圧を確かめる。それでもスコアが気になるなら、いっそ数えきってしまう。
スイングを直す話は一つもしていません。それでも後半のスコアは動きます。私の場合、練習量を増やすより先にこちらが効きました。
参考文献・データについて
本記事の歩数の数値は下記の記事を参照しました。昼食の量やグリップ圧の目安は、一般的なコーチングの知見と個人の経験に基づくものです。コースの起伏やプレースタイルによって差があります。
- Golf Monthly「How Many Steps Do You Do In A Round Of Golf?」 golfmonthly.com
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