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チップショットの基本:転がしで寄せる技術

チップショット(転がしアプローチ)の基本を解説。クラブ選択、打ち方、距離感の作り方まで、グリーン周りの最も安全な寄せ技術をマスターしましょう。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年5月4日5分で読めます
#チップ#ショートゲーム
この記事のポイント
  • チップショット(転がし)はグリーン周りで最もミスが少ない寄せ方
  • 「迷ったら転がせ」が鉄則。上げるショットよりリスクが圧倒的に低い
  • 使うクラブは7番〜PWが基本。状況によって使い分ける
  • 距離感は「キャリー:ラン=1:◯」の比率で考えるとシンプル

グリーン周りの寄せ、SWばかりでは損をする

グリーン周りからの寄せでサンドウェッジを手に取る人は多い。でも、SWで上げるアプローチはダフリ・トップのリスクが高く、アマチュアにとっては難しいショットです。

実は、プロや上級者ほど転がせる場面では転がしを選択しています。

チップショットとは、ボールを低く打ち出して転がしてピンに寄せるショット。パッティングの延長のようなシンプルな動きで、ミスの幅が小さい。100切りを目指す人も、90切り、80切りを目指す人も、まず身につけたい技術です。

転がし優先
グリーン周りのアプローチ選択の原則
上げるショットは転がしで対応できない時だけ

チップショットに使うクラブ

チップショットは特定のクラブ1本だけで打つものではありません。状況に応じて使い分けます。

  • 7番アイアン: ボールが低く出て、長く転がる。花道から遠いピンへ
  • 8〜9番アイアン: 中間的な高さと転がり。汎用性が高い
  • PW(ピッチングウェッジ): やや高く出て、転がりは短め。ピンが近い時

それぞれのクラブで「キャリー(空中を飛ぶ距離)」と「ラン(地面を転がる距離)」の比率が変わります。

クラブ使う場面キャリー:ラン
7番
ピンが遠い、花道が長い
1:4
8番
標準的な距離
1:3
9番
ピンがやや近い
1:2
PW
ピンが近い、わずかに上げたい
1:1.5
パターで転がせるならパターが最善

グリーンのカラーやエプロンからで、間に障害物がなければパターが最もミスの少ない選択。チップショットは「パターが使えない時の次善策」と考えましょう。


チップショットの打ち方

1

狭いスタンスで構える

足幅は肩幅より狭く。ボール位置は右足寄り(右利きの場合)。体重は左足に6割ほどかけておきます。

2

ハンドファーストに構える

グリップが左太もも内側あたりに来るように。シャフトが左に傾いた状態。これがクリーンにボールを捉えるための基本姿勢。

3

パッティングのようにストローク

手首を使わず、肩と腕の三角形を維持したまま振り子のようにストローク。バックスイングもフォローも小さく。パッティングの延長の動きです。

4

ボールを「打つ」のではなく「押す」感覚

インパクトでボールを叩くのではなく、低く押し出す感覚。フォロースルーを低く、ターゲット方向に出す。

こうなりがち
SWで高く上げようとする → ダフリ or トップ → グリーンに乗らない
おすすめ
9番アイアンで低く転がす → 多少のミスでもグリーンの近くに寄る

距離感の作り方

チップショットの距離感は「振り幅」で作ります。

1

落とし所を決める

ボールを「どこに落として、どこまで転がすか」をイメージ。グリーンのエッジから1〜2m先に落とすのが基本です。

2

振り幅で調整

  • 5ヤードの転がし: 時計の7時〜5時の振り幅
  • 10ヤードの転がし: 時計の8時〜4時の振り幅
  • 15ヤードの転がし: 時計の9時〜3時の振り幅
3

素振りで確認

実際にボールを打つ前に、同じ振り幅で素振りを1〜2回。「この振り幅であの距離」というイメージを固める。

自分だけの距離感を練習で見つける

キャリーとランの比率は、芝の状態、グリーンの速さ、傾斜によって変わります。自分がよく行くコースで繰り返し練習して、感覚を身につけましょう。


チップショットでよくあるミスと対策

シンプルなショットとはいえ、ミスは出ます。代表的な3つと対策を押さえておきましょう。

1

ダフリ(手前の地面を打つ)

原因: 身体が右に残り、最下点がボールの手前になる 対策: 体重を最初から左足にかけておく。インパクトで左足体重をキープ

2

トップ(ボールの上を打つ)

原因: ヘッドアップ(顔を上げるのが早い)、すくい打ち 対策: ボールがあった場所を見続ける。打った後も1秒間は顔を上げない

3

距離が合わない

原因: 振り幅が一定でない、インパクトの強さが毎回違う 対策: 振り幅を固定し、力加減ではなく振り幅で距離を調整する意識


チップショットの練習法

自宅でもできる練習があります。定番はタオルドリルです。ボールの10cm手前にタオルを置いて打ち、タオルに当たらずボールだけ打てれば、クリーンにヒットできている証拠になります。

練習場では、同じ場所から7番、9番、PWで打ち比べてみてください。クラブによるキャリーとランの違いが体感できます。

仕上げは距離感ゲーム。5ヤード、10ヤード、15ヤードの目標を作って各距離に3球ずつ打ち、「9球中何球が目標の1m以内に寄ったか」を記録します。数字が伸びていくのは、なかなか楽しいものですよ。パッティングも含めた練習時間の配分は、ショートゲームの練習効率を最大化する方法が参考になります。


まとめ

グリーン周りの寄せで迷ったら、まず転がしを考える。SWで上げるよりミスの幅がずっと小さく、クラブを替えれば高さと転がりも調整できます。打ち方はパッティングの延長。手首を使わず、力加減ではなく振り幅で距離を作り、「どこに落として、どこまで転がすか」を決めてから打つ。

これだけでグリーン周りの安定感は別物になります。スコアメイクの土台として、最初に磨く価値のある技術です。


参考文献・データについて

本記事のキャリー・ラン比率は一般的なゴルフコーチングで用いられる目安です。実際の比率はクラブのロフト、芝の状態、グリーンスピードなどにより異なります。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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