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ピッチショットの基本:上げて止める技術

ピッチショットの基本を解説。ボールを上げてグリーン上で止める技術、クラブ選択、振り幅のコントロールまで、ワンランク上のアプローチを身につけましょう。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年5月4日6分で読めます
#ピッチ#ショートゲーム
この記事のポイント
  • ピッチショットは「上げて止める」アプローチ。バンカー越えや下り傾斜のピンに有効
  • 使うクラブはAW(50〜52度)かSW(56度)が基本
  • 転がしが使えない場面で初めて選択する。転がせるなら転がしが優先
  • 距離感は「振り幅×クラブ」の組み合わせで覚える

転がしだけでは対応できない場面がある

グリーン周りの寄せは「転がし優先」が鉄則。でも、転がしでは対応できない場面があります。

  • バンカー越えでピンが近い
  • グリーンが受けていて奥に下っている
  • グリーンエッジとピンの間が短い
  • 深いラフからでボールが浮いている

こんな時に必要なのが、ボールを高く上げてグリーン上で止めるピッチショット。チップショットの次に習得すべきショートゲームの技術です。

30〜50ヤード
ピッチショットが最も活躍する距離帯
この「中途半端な距離」の克服がスコアアップの鍵

チップショットとの違いを整理する

項目チップショットピッチショット
弾道低い高い
キャリー:ラン1:2〜42〜3:1
使うクラブ7番〜PWAW、SW
スイング小さい(振り子)やや大きい(腕の振り)
リスク低い中程度
使う場面花道から、障害なしバンカー越え、止めたい時
「ピッチエンドラン」も覚えよう

ピッチショットの応用で、ある程度上げてある程度転がす「ピッチエンドラン」もあります。PWやAWで打つ中間的なショット。実はラウンドで最も使用頻度が高いかもしれません。


ピッチショットの打ち方

スタンスはやや広め、ボールは中央

チップショットより少し広いスタンス。ボール位置はスタンスの中央。体重配分は左足6:右足4。

クラブフェースをやや開く

AWやSWのフェースを少しだけ開くことで、ロフトが増えてボールが高く上がります。大きく開く必要はなく、時計の12時半〜1時くらいのイメージ。

コックを使ってバックスイング

チップショットと違い、手首のコックを使います。バックスイングでクラブを上に持ち上げる感覚。これがボールの下にヘッドを入れる角度を作る。

ボールの下をくぐらせるように打つ

ダウンスイングでボールの下をクラブヘッドがくぐるイメージ。ボールの赤道より下にリーディングエッジを入れる。すくい上げるのではなく、ロフトに任せて上げる。

フォロースルーを出す

インパクトで止めず、ターゲット方向にフォローを出す。フォローの大きさはバックスイングと同じくらい。

こうなりがち
ボールを上げようとすくい打ちする → ダフリ or トップ → 全く寄らない
おすすめ
ロフトを信じてダウンブローに打つ → クラブが勝手にボールを上げてくれる

距離感の作り方:振り幅とクラブの組み合わせ

ピッチショットの距離感は「振り幅×クラブ」の組み合わせで作ります。

AWの場合(50〜52度)

  • 振り幅:腰の高さ → 約20〜25ヤード
  • 振り幅:胸の高さ → 約35〜40ヤード
  • 振り幅:肩の高さ → 約50〜55ヤード

SWの場合(56度)

  • 振り幅:腰の高さ → 約15〜20ヤード
  • 振り幅:胸の高さ → 約25〜35ヤード
  • 振り幅:肩の高さ → 約40〜45ヤード
自分の飛距離を把握しておく

上記の数字はあくまで目安。振り幅とクラブごとの飛距離は個人差が大きいので、練習場で自分の距離を把握しておくことが重要です。3段階の振り幅×2本のクラブ=6通りの距離。これだけで20〜55ヤードをカバーできます。


ピッチショットでよくあるミスと対策

ダフリ(手前の地面を打つ)

最も多いミス。ボールを上げようとして右足に体重が残り、最下点がボールの手前になる。

対策: 左足体重をキープ。インパクトの瞬間、左足に7割以上の体重が乗っている意識で。

トップ(ボールの上を打つ)

ダフリを怖がって身体が伸び上がると発生。

対策: 前傾角度を維持する。目線をボールの位置に固定し、打った後も1秒は顔を上げない。

距離が合わない(ショート or オーバー)

力加減で距離を調整しようとすると、毎回ばらつく。

対策: 振り幅を固定して距離を作る。「この振り幅でこの距離」を身体に覚えさせる。力の強弱は使わない。


30〜50ヤードの「中途半端な距離」を克服する

多くのアマチュアが苦手とするのがこの距離帯。フルスイングではない、かといってチップでは届かない。

この距離を克服するコツは「フルスイングの何割か」ではなく「決まった振り幅」で打つこと。

「8割の力で打つ」という感覚は再現性が低い。それよりも「胸の高さまでバックスイング」という物理的な基準の方が、毎回同じ距離を打てます。


ピッチショットの練習法

距離打ち分け練習

10ヤード刻みで目標を設定し(20、30、40、50ヤード)、各距離に5球ずつ打つ。どの振り幅で何ヤード飛ぶかを記録しておく。

ワンクラブ練習

AWだけで10〜50ヤードを振り幅で打ち分ける練習。1本のクラブの引き出しを増やすことで、コースでの応用力が上がります。

実戦練習

練習グリーンの周りから、ピンに向かって実際に寄せる。「あのバンカーを越えてピンの手前に落とす」というイメージを持って打つ。ターゲットのある練習が上達の近道。


まとめ

ピッチショットは転がしの次に身につけるべき寄せの技術。

  1. 転がせない場面で使う -- バンカー越え、止めたい時、ラフからの寄せ
  2. ロフトを信じて打つ -- すくい上げない。ダウンブローでクラブに仕事をさせる
  3. 振り幅で距離を作る -- 力加減ではなく物理的な基準で再現性を高める
  4. AWとSWの2本で6通りの距離 -- 振り幅3段階×クラブ2本
  5. 30〜50ヤードを克服する -- この距離帯がスコアメイクの分岐点

参考文献・データについて

本記事の振り幅と飛距離の関係は一般的なゴルフコーチングで用いられる目安であり、クラブのスペック、スイングスピード、ボールの種類などにより個人差があります。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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