- ルールの14本は上限であって定員ではない。100切りは8本前後で足りる
- ドライバーは抜かずに指2本ぶん短く持つ。3Wは抜く
- アイアンは7番から下だけ。長い距離は5WかUTを1本入れて任せる
- ウェッジはPWとSW(56度)の2本。間の距離は振り幅で埋める
14本という思い込み
ゴルフ規則が決めているのは上限です。クラブは14本まで(規則4.1b)。14本持て、とはどこにも書いてありません。
ところが100切りを目指す人のバッグは、たいてい満員です。買ったときのセットがそのまま入っていて、そのうちの何本かは、コースで一度もまともに当たったことがない。心当たりがあると思います。
この記事の立場ははっきりしています。100切りに必要なのは、打てるクラブだけ持つこと。本数でいえば8本で足ります。空いた枠は、空いたままでいい。
なお、これから最初のセットを買う人は前提が違うので、初心者向けクラブセット選びを先にどうぞ。ここから先は、すでに14本近く持っているのに100が切れない人へ向けて書きます。
短く持つドライバーと、抜く3W
ドライバーは抜きません。代わりがないからです。そのかわり、グリップの端を指2本ぶん余らせて短く持ってください。飛距離は10ヤード前後落ちると言われますが、ミート率が上がって曲がり幅が小さくなります。
100切り前の10ヤードは誤差です。OBは誤差ではありません。罰1打と打ち直しで、1発につき2打前後が消えます。1ラウンドにOBが3回あるなら、それだけで100と94の差です。
短く持つのはタダです。ヘッドの買い替えともシャフト交換とも違って、次のラウンドからすぐ試せます。効果のわりに、やっている人が少ない。
3Wは抜きます。地面から打つ3Wはアマチュア最難関とよく言われる番手で、90台で回るクラブセッティングでも抜く候補の筆頭に挙げました。100切りの段階なら、なおさら出番がありません。ティーショットが怖い日の代役なら、次に書く5WかUTで間に合います。
7番から下のアイアン
アイアンは7番、8番、9番の3本だけ。5番と6番は抜きます。ロフトが立った番手は球が上がらず、上がらない球は距離を計算できません。練習場で10球に1球出る会心の当たりは、コースでは数えないでください。
抜いた距離をどう埋めるか。埋めない、が答えです。100切りはボギーペースで届きます。パー4を3打で乗せる計算なら、2打目に170ヤードを狙う場面はそもそも来ません。7番で運んで、残りをウェッジで乗せる。それでボギー、ときどきパーが拾えます。
長い距離の保険として、5WかUTをどちらか1本。どちらがいいかは正直好みなので、構えたときに安心する方を選んでください。
PWとSWだけのウェッジ
ウェッジはPWとSW(56度前後)の2本にします。バンカーもSWで兼用です。
AW(50度前後)を足した3本体制はよく勧められますし、悪くない構成です。ただ、100切りの段階では過剰だと考えています。本数を増やすほど1本あたりの練習は薄まり、距離の階段を作ったつもりが、どの段も踏み外すようになる。
PWとSWの間は振り幅で埋めます。SWのフル、SWのハーフ、PWのフル。この3つの距離を練習場で測っておけば、100ヤード以内はだいたい間に合います。60度のロブウェッジは買わないでください。90台版でも書きましたが、あれは上級者の道具です。
一度も使わないクラブの棚卸し
ここまでの話を鵜呑みにしなくても、自分のバッグで確かめられます。次のラウンドで、ホールを終えるたびに使ったクラブをスコアカードの余白へメモしてください。正確でなくて構いません。
3ラウンドぶん集めると、名前が一度も出てこないクラブが3本か4本見つかるはずです。それがあなたのバッグの重りです。技術の問題ですらなく、ただ持ち歩いているだけの金属なので、次のラウンドから置いていってください。
売る必要はありません。玄関にでも立てておいて、戻したくなったら戻す。ただ、戻したくなる日は当分来ないはずです。
8本の構成例
計8本。少なく見えますが、100を切るまでこの中身で困る場面はまずありません。どうしても不安なら6IとAWを足して10本。それより増やす理由は、私には思いつきません。
まとめ
100切りのセッティングは、買い足す話ではなく置いていく話です。ドライバーは短く持つ。3Wと5番6番は抜く。ウェッジはPWとSWの2本。合計8本前後あれば、道具の側の準備は終わりです。
100が切れて90台が安定し、80台が視野に入ったら、80台を目指すクラブセッティングで14本をフルに使う組み立てに進んでください。14本を埋めるのは、そのときで十分です。
参考文献・データについて
本記事の距離やロフト角の目安は、一般的なアマチュアゴルファーの傾向に基づく推定値です。クラブの本数に関する記述は、R&AとUSGAによる2023年改訂のゴルフ規則(規則4.1b)に基づいています。
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