- NTGはパーオンを逃したホールで、パーオンと同じ打数でグリーンのすぐ近く(目安20ヤード以内)まで運べたかを記録する指標
- 刻んで届かなかった5打と、狙って惜しくも乗らなかった5打は、スコアカード上では区別がつかない。NTGはその差を残す
- NTGが多い日は寄せワンのチャンスが多い日。パーオンしたホールは対象外なので、NTGが少なくてもパーオンが多ければ好調
- ゴルスコではあり/なしのワンタップで記録。パーオンは自動で対象外になり、スコアカードに回数が集計される
同じボギーに見える2つのホール
パー4の2打目、残り170ヤード。ユーティリティで狙った球がわずかに届かず、グリーン手前15ヤードの花道で止まりました。寄せきれずボギー。
次のパー4では、ティーショットを林に入れて横に出すだけ。3打目でようやくグリーン手前まで運んで、こちらもボギー。
スコアカードには、どちらも5と書きます。パーオン率の計算でも、どちらも同じくパーオンならずの1ホール。でも中身はまるで違います。前のホールはショットがほぼ成功していて、後のホールはティーショットのミスを最後まで引きずっていました。私自身、こういう日にカードを見返して首をかしげてきました。惜しかったはずなのに、記録には何も残っていないのです。
この差を残すために、ゴルスコにはNTG(ニア・ザ・グリーン)という記録項目があります。検索してもまとまった解説がまだ見当たらない指標なので、定義を決めているゴルスコ自身が、この記事で一通り説明しておきます。
NTGの定義
NTGは、パーオンを逃したホールで、パーオンと同じ打数でグリーンのすぐ近くまで運べていたかを記録する指標です。近くの目安は20ヤード以内。パー4なら2打目が終わった時点、パー5なら3打目が終わった時点で、ボールがグリーンから20ヤード圏内にあればNTGありです。
パー3も対象です。ティーショットが乗らなくてもグリーン際で止まっていればあり。打数が同じでも、20ヤードよりだいぶ手前で止まっていたらなしです。
20ヤードはあくまで目安で、測るのはピンまでではなくグリーンまでの距離です。だいたいで判断してください。微妙なときはありに倒していい、と私は思っています。厳密さを詰めるより、毎ラウンド付け続けるほうが先です。
スコアカードに残らない差
なぜわざわざこんな項目を作ったのか。レイアップ(刻み)と、狙って惜しくも乗らなかったショットが、スコアの上ではまったく同じに見えるからです。
刻みは、最初から乗せる気のない選択です。惜しくも乗らずは、グリーンを取りにいって、あと数ヤードだけ足りなかった結果です。ショットの質でいえば後者は成功に近い。ところがパーオン率の集計ではどちらも0扱いで、スコアも同じなら、その日の記録から差は消えてしまいます。パーオン率という指標そのものの目安や上げ方はGIR完全ガイドにまとめていますが、パーオン率だけを見ていると、惜しかった日と手も足も出なかった日が同じ数字になります。
この2つを分けて記録したくて、私たちはNTGを作りました。惜しさを成果として数える指標です。
NTGの読み方
付け始めると、ラウンドの見え方が少し変わります。その日の形は、だいたい次のどれかに収まります。
前提として、パーオンしたホールはNTGの対象外です。乗ったほうが良い結果なのだから、数える必要がありません。つまりNTGが少ないこと自体は悪い知らせではなく、パーオンが多い日のNTGの少なさは、むしろ絶好調のしるしです。
NTGが多い日は、寄せワンのチャンスが多い日と読み替えられます。グリーン際まで来ているのだから、あとはアプローチとパット次第。そこで実際にどれだけパーを拾えたかはスクランブリング率の領分です。NTGが多いのにスクランブリングが低いなら、練習すべきはショットではなく寄せです。逆にNTGもパーオンも少ないなら、寄せの練習より先に、グリーンを狙う距離のショットをどうにかしたほうがいい。
実力帯による差もはっきり出ます。上級者はグリーンを外しても近くにいることが多く、スコア100前後の人のミスはグリーンから遠くに散らばりがちです。ただし、何%なら合格という基準値をこの記事には載せません。出どころの怪しいベンチマークを覚えるより、自分の平均と比べるほうがよほど役に立つからです。
ゴルスコでの記録方法
詳細入力であり/なしをタップ
ホールごとの詳細入力を開くと、NTGのあり/なしボタンがあります。押すだけで、距離の入力はありません。
パーオンしたホールは自動で対象外
パーオンしたホールでは記録不要の案内が出ます。付け忘れを気にするのは、グリーンを外したホールだけで済みます。
スコアカードで回数を確認
ラウンド詳細のスコアカードに、NTGあり回数と対象ホール数の小計が付きます。
ショートゲーム分析でコメントを読む
記録がたまって条件がそろうと、ショートゲーム分析にNTGについてのコメントが表示されます。
まとめ
NTGは、パーオンを逃したホールの中から、惜しかったホールだけを数える指標です。刻みと区別がつかなかった惜しさが記録に残り、寄せワンのチャンスをどれだけ作れたかが分かります。パーオン率とスコアの関係をもっと掘るならパーオン率とスコアの相関分析もどうぞ。
なお、NTGはゴルスコが独自に定義している記録項目で、他のアプリや競技のスタッツには今のところ出てきません。だからこそ、付けている人だけが、ラウンドの中身を一段細かく振り返れます。
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