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アップ&ダウン率とは:寄せワンの実力を測る

アップ&ダウン率(寄せワン率)の定義、計算方法、レベル別目標値を解説。スクランブリング率との違いも明確にし、ショートゲーム改善の指標として活用する方法を紹介します。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年5月13日6分で読めます
#アップ&ダウン#指標
この記事のポイント
  • アップ&ダウン率は「グリーンを外して2打以内でカップインした割合」
  • スクランブリング率とほぼ同義だが、計算の範囲が微妙に異なる場合がある
  • HC15でアップ&ダウン率は約25〜30%、スクラッチで約50%
  • 寄せの精度+2〜3メートルのパット精度の「掛け算」で決まる

「寄せワン」はどのくらいの頻度で成功しているか

グリーンを外したとき、寄せて1パットで決める「寄せワン(アップ&ダウン)」。ナイスアプローチの後にパットが入る瞬間は、ゴルフでもっとも気持ちいい場面のひとつです。

しかし、あなたの寄せワン成功率は実際にどのくらいでしょうか? 印象に残る成功体験と、実際の成功率にはたいてい大きなギャップがあります。


アップ&ダウン率の定義

アップ&ダウン率は、グリーンを外した状況から2打以内(寄せ1打+パット1打)でカップインした割合です。

アップ&ダウン率 = 寄せワン成功ホール数 ÷ グリーンを外したホール数 × 100(%)

「アップ」がグリーンに乗せる寄せショット、「ダウン」がカップに沈めるパットです。


スクランブリング率との違い

アップ&ダウン率とスクランブリング率は非常に似た指標ですが、厳密には以下の違いがあります。

指標定義対象
アップ&ダウン率グリーンを外して2打以内でカップイングリーン周りからの寄せ限定
スクランブリング率パーオンを逃してパー以上を記録パーオンを逃したすべてのホール

実際の使い方としては、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。PGAツアーではスクランブリング率として統計が公表されています。

日常的にはほぼ同義

多くのゴルフメディアや統計ツールでは、アップ&ダウン率とスクランブリング率を同義として扱っています。本質的に測っているのは「グリーンを外したときの対処力」であり、指標名にこだわるよりデータを活用することが重要です。


レベル別のアップ&ダウン率

Shot Scope・SwingUの公開データに基づく目安です。

ハンディキャップアップ&ダウン率寄せワン成功数/R
HC20約15〜20%約2〜3回
HC15約25〜30%約3〜4回
HC10約30〜35%約3〜4回
スクラッチ約50%約5〜6回
PGAツアー約58%約4〜5回
約25〜30%
HC15のアップ&ダウン率の目安
10回グリーンを外して3回パーセーブ。5%改善するだけでスコアが約0.7打縮まる

PGAツアーの値が高いにもかかわらず成功数が少ないのは、プロのGIRが高くグリーンを外す回数自体が少ないためです。


アップ&ダウンの成功を分解する

アップ&ダウンは「寄せの精度」と「ショートパットの精度」の掛け算です。

例:HC15のプレーヤー

  • 寄せが2メートル以内に寄る確率: 40%
  • 2メートルのパットのカップイン率: 70%
  • アップ&ダウン成功率: 40% × 70% = 28%

どちらかを改善すればアップ&ダウン率は上がります。

  • 寄せの精度を50%に改善: 50% × 70% = 35%(+7%)
  • パット精度を80%に改善: 40% × 80% = 32%(+4%)
  • 両方改善: 50% × 80% = 40%(+12%)
こうなりがち
寄せもパットも平均的 → アップ&ダウン率28%
おすすめ
寄せの精度だけ10%改善 → アップ&ダウン率35%に向上

アップ&ダウン率を上げる実践ガイド

まず寄せの距離感を安定させる

寄せが5メートル以上の場所に飛んでしまうと、パーセーブの確率は急激に下がります。まずは「3メートル以内に寄せる」ことを目標に練習しましょう。

転がしアプローチを第一選択にする

状況が許す限り、パターやランニングアプローチを選択します。空中を飛ばすショットよりミスの振れ幅が小さく、確実にグリーンに乗ります。

2〜3メートルのパット練習を集中的に行う

寄せが上手く寄っても、パットを外せばアップ&ダウン不成功です。2〜3メートルのカップイン率を上げる練習は、スクランブリング改善に直結します。


アップ&ダウン率が低い場合のチェックリスト

以下のポイントをチェックしてみてください。

チェック項目改善のヒント
寄せがグリーンに乗らないことが多いショットの選択を見直す。転がしを増やす
寄せは乗るが5m以上に散らばる距離感の練習。特にキャリーのコントロール
寄せは2m以内に来るがパットを外すショートパットのルーティンと集中力
バンカーからのアップ&ダウンが極端に低いバンカー脱出の基本技術を練習

まとめ

  1. アップ&ダウン率は「寄せの精度 × パットの精度」で決まる
  2. HC15の目安は25〜30%。5%改善するだけでスコアが約0.7打縮まる
  3. 転がしアプローチを第一選択にして安定性を上げる
  4. 2〜3メートルのパット練習がスクランブリング改善の鍵

寄せワンの「印象」ではなく「数字」を追いかけることで、ショートゲームの改善が加速します。


参考文献・データについて

本記事のアップ&ダウン率の基準値はShot Scope・SwingUの公開データを参照しています。

  1. Shot Scope「Scrambling Statistics by Handicap」 shotscope.com
  2. SwingU「Up and Down Conversion by Handicap」 swingu.com
  3. PGA Tour「Scrambling Statistics」 pgatour.com

ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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