練習・上達法Reading

練習場でできるトラブルショット練習

ラフ、傾斜、林からの脱出など、コースで遭遇するトラブルショットを練習場で練習する方法。実践的なドリルで大叩きを防ぐ技術を身につけましょう。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年6月28日5分で読めます
#練習場#トラブル
この記事のポイント
  • トラブルショットは練習しないのに本番で成功させようとするのが無理な話
  • 練習場のマットでも、工夫次第でトラブルショットの練習は可能
  • 低い球、高い球、インテンショナルスライス/フックを打てるだけでリカバリー力が上がる
  • 最も大事なのは「横に出す」判断力。技術以上にマネジメントが重要
  • トラブルショット練習はスコアの安定性(標準偏差改善)に直結

トラブルショットは「練習していない」ことが問題

コースで林に打ち込んだとき、木の間を抜いてグリーンを狙うか、横に出して仕切り直すか。多くの人は前者を選びがちですが、成功率で考えれば後者が正解になる場面がほとんどです。

ただ、それ以前の問題があります。どちらを選ぶにせよ、トラブルショットそのものを練習したことがある人が、そもそも少ない。フルショットは何百球も打つのに、低い球を打つ練習はゼロ、というのが実情です。

練習していないショットはコースでも打てない

フルショットは練習場で何百球も打っているのに、低い球を打つ練習はゼロ。これでは本番で成功するわけがありません。


練習場でできるトラブルショット5選

1. 低い球(パンチショット)

林の中からの脱出や、風の強い日のコントロールに欠かせない技術です。

  • グリップを2〜3cm短く握る(コントロール性が上がる)
  • ボール位置を通常より1〜2個分右足寄りに(球が低く出る)
  • フォロースルーを腰の高さで止めるイメージで、振り切らない

練習方法: 7番アイアンで、通常の弾道の半分の高さを目指して打つ。10球で感覚を掴みましょう。

2. 高い球

木を超えたい時、バンカー越えのアプローチに使う技術。

  • ボール位置を左足寄りに
  • フェースをやや開く
  • フォロースルーを高く取る

練習方法: SWまたはPWで、通常より高い弾道を目指して10球。

3. インテンショナルスライス(右に曲げる球)

障害物を避けて回す時に使います。

  • スタンスを左に向ける(目標の左を向く)
  • フェースは目標に向ける
  • スタンス方向に振る

練習方法: 7番アイアンで、意図的に右に20ヤード曲げる練習。5球連続で右に曲げられたら合格。

4. インテンショナルフック(左に曲げる球)

スライスの逆バージョン。

  • スタンスを右に向ける
  • フェースは目標に向ける
  • スタンス方向に振る

練習方法: 同じく7番で、意図的に左に曲げる練習を5球。

5. ハーフスイング(距離コントロール)

中途半端な距離が残った時の対処法。

こうなりがち
残り100ヤード。PWだと120ヤード飛ぶけど、フルスイングしかできない → オーバー
おすすめ
PWのハーフスイングで100ヤード。距離コントロールができればクラブ選択の幅が広がる

練習方法: 7番、9番、PWそれぞれで「フルスイングの50%の力」で打つ。どれくらい飛ぶか記録しておくとコースで役立ちます。

50%
ハーフスイングの力加減
フルスイングの半分の力。各クラブの飛距離を把握しておくと実戦で使える

トラブルショットのマネジメント

技術と同じくらい大事なのが判断力です。練習場でも、ショットの前に「このシチュエーションならどう判断するか」を考える習慣をつけておきましょう。

判断の基本原則

判断の軸はシンプルです。まず、成功率50%以下のショットは打たないこと。「上手くいけばパー、失敗すればトリプル」より「確実にボギー」を選ぶ。期待値で考えます。横に出すのは恥ではありません。1打使ってフェアウェイに戻すのは損切りであって、トラブルを深くするよりずっとスマートな判断です。そして脱出するときは「とにかく出す」ではなく、「次のショットが打ちやすい場所に出す」こと。この一手間が、次の1打を楽にします。

トラブル対処力 = スコアの安定性

トラブルに正しく対処できるようになると、大叩きが減ります。大叩きが減れば標準偏差が改善し、スコアが安定します。トラブルショット練習はスコアの安定化に直結する投資です。


練習場でのトラブル練習メニュー(20分)

毎回の練習の中に、20分のトラブルショット練習を組み込みましょう。

1

低い球

7番で10球(5分)

2

ハーフスイング

PW、9番、7番で各3球(5分)

3

曲げる球

右に5球、左に5球(5分)

4

シチュエーション判断

架空のトラブル状況を設定して、判断+ショット(5分)


まとめ

トラブルショットは、遭遇してから考えるのでは遅い。練習場で技術と判断力を先に磨いておけば、本番でのダメージを最小限に抑えられます。低い球、高い球、曲げる球、ハーフスイング。この4つの引き出しを持っているだけで、コースでの選択肢はぐっと広がります。


参考文献・データについて

本記事のトラブルショットの打ち方は一般的なゴルフ教本の知見に基づいています。ショットの成功率は個人の技術レベルによって大きく異なりますので、自分の技術レベルに合った判断を心がけてください。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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