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フェードとドローの基本:意図的に曲げる技術

フェードボールとドローボールの打ち方を基本から解説。意図的にボールを曲げることで、コース攻略の幅が広がります。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年5月7日7分で読めます
#フェード#ドロー
この記事のポイント
  • フェード=左から右に曲がる球。ドロー=右から左に曲がる球(右利きの場合)
  • 曲げる原理は「フェースの向き」と「スイング軌道」の差で決まる
  • まずは自分の「持ち球」を把握する。そこから逆球を練習する順番が効率的
  • 80切り以上を目指すなら必須。100切り〜90切りは「持ち球を安定させる」が先

ボールを意図的に曲げられると、何が変わるか

まっすぐ打つのが精一杯なのに、なぜわざわざ曲げる必要があるのか。

答えは3つあります。

1. ドッグレッグホールを攻略できる

右に曲がるホールではフェード、左に曲がるホールではドローが有利。ホールの形状に合わせた球筋で、距離のアドバンテージを得られます。

2. ピン位置を攻められる

グリーンの右端にピンがある時、フェードで右に曲げながらピンに向かう球を打てれば、ピンの左からアプローチするより安全に攻められます。

3. トラブルを回避できる

右にOBがある時はドロー(右から左)を打てば、OBから遠ざかる方向にボールが飛ぶ。ミスしても被害が小さくなります。

2つの球筋
フェードとドローを使い分ける
コース攻略の選択肢が倍増する

フェードとドローの仕組み

ボールが曲がる原理はシンプルです。

フェースの向き(インパクト時にフェースが向いている方向)とスイング軌道(クラブヘッドが動いている方向)に差があると、ボールにサイドスピンがかかって曲がります。

  • フェード: スイング軌道に対してフェースがやや右を向いている → 左から右に曲がる
  • ドロー: スイング軌道に対してフェースがやや左を向いている → 右から左に曲がる
「スライス」と「フェード」の違い

どちらも左から右に曲がりますが、スライスは意図せず大きく曲がるミスショット。フェードは意図的に小さく曲げるコントロールショット。同じ原理だけど、コントロールの有無が違います。ドローとフックも同様。


フェードボールの打ち方

スタンスをやや左に向ける(オープンスタンス)

ターゲットラインに対して、足のラインをやや左に向けます。これでスイング軌道がアウトサイドインになり、左から右への回転がかかります。

フェースはターゲットに向ける

スタンスは左を向いているが、フェースはターゲット方向に合わせます。これで「スイング軌道に対してフェースがやや右」の状態を作る。

スタンスなりにスイングする

特別なスイングは不要。スタンスの方向に沿って、いつも通りにスイング。セットアップが曲がりを作ってくれます。

フェードの特徴

  • 着地後のランが少ない(止まりやすい)
  • コントロール性が高い
  • やや飛距離が落ちる傾向

ドローボールの打ち方

スタンスをやや右に向ける(クローズドスタンス)

ターゲットラインに対して、足のラインをやや右に向けます。これでスイング軌道がインサイドアウトになり、右から左への回転がかかります。

フェースはターゲットに向ける

スタンスは右を向いているが、フェースはターゲット方向に合わせます。「スイング軌道に対してフェースがやや左」の状態。

スタンスなりにスイングする

フェードと同じく、スタンスの方向に沿って普通にスイング。

ドローの特徴

  • 着地後のランが出やすい(転がる)
  • 飛距離が出やすい
  • コントロールがやや難しい
こうなりがち
スイング中に手首を操作して曲げようとする → 再現性が低い → ミスが増える
おすすめ
セットアップ(スタンスとフェースの向き)で曲がりを作る → いつも通りにスイング → 再現性が高い

まずは「持ち球」を安定させる

ここで大事なこと。フェードとドローの両方を自在に打ち分ける必要はすぐにはないということ。

まずやるべきは、自分の「持ち球」を把握して安定させること

ほとんどのゴルファーには「自然に出やすい球筋」があります。スライス気味の人はフェード系、フック気味の人はドロー系。これが持ち球。

持ち球が安定すれば、コースマネジメントが格段にしやすくなります。「自分のボールはだいたいこの方向に曲がる」とわかっていれば、狙いどころが明確になる。

「まっすぐ打つ」より「曲がりをコントロールする」

実は「まっすぐな球」を打ち続けるのは最も難しい。フェースとスイング軌道が完全に一致する必要があるため。少し曲がる持ち球の方が安定しやすく、コースマネジメントもしやすいのです。


レベル別の目標設定

100切りを目指す人

ボールを曲げる練習はまだ不要。まっすぐ(に近い球)を安定して打てることが先。スライスやフックの矯正に集中しましょう。

90切りを目指す人

自分の持ち球を把握して活かす段階。「自分はフェード系」「自分はドロー系」と理解し、その球筋でコースを攻める。

80切りを目指す人

持ち球に加えて、逆球(持ち球がフェードならドロー)を打てるようになると攻略の幅が一気に広がります。両方を完璧に打つ必要はなく、「小さなドロー」「小さなフェード」くらいで十分。


練習場でのドリル

ドリル1:同じクラブで左右に打ち分ける

7番アイアンで、同じターゲットに対して「3球フェード→3球ドロー」を繰り返す。最初は大袈裟にスタンスを変えてOK。曲がる感覚を掴む。

ドリル2:ターゲットを使った実戦練習

練習場の150ヤード看板を「フェードで右から回す」「ドローで左から回す」。ターゲットがあると実戦に近い練習ができます。

ドリル3:9球ゲーム

高い球・普通・低い球 × フェード・ストレート・ドロー=9種類の球筋を打つ。上級者向けの練習ですが、挑戦する価値あり。

曲がりすぎたら?

意図より大きく曲がる場合は、スタンスの開き(閉じ)を小さくする。「ほんの少し」のアジャストで曲がり幅は大きく変わります。微調整を練習で見つけましょう。


まとめ

フェードとドローは、コース攻略の選択肢を大きく広げる技術。

  1. 曲がりの原理を理解する -- フェースの向きとスイング軌道の差
  2. セットアップで曲がりを作る -- スイング中に小細工しない
  3. まずは持ち球を安定させる -- 自分の自然な球筋を活かす
  4. レベルに応じて段階的に -- 100切りは不要、80切りから本格的に
  5. 「まっすぐ」にこだわりすぎない -- 少し曲がる球の方がコントロールしやすい

ボールを自在にコントロールできるようになると、ゴルフの楽しさが一段階上がります。


参考文献・データについて

本記事のボールの曲がる原理は物理学とゴルフの弾道学に基づいた一般的な説明です。実際の曲がり幅はクラブ、スイングスピード、ボールの種類などにより異なります。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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