- 前日にやることは持ち物を詰めることと、出発時刻を逆算すること。20分で終わります
- 受付はスタート1時間前。初めてのコースは建物の中で迷う時間を見ておく
- 練習グリーンで確かめるのは、その日のグリーンの速さだけ。2球か3球で足ります
- 打つ順番も打てないときの処理も、1番ティーでの一言でほぼ解決する
初ラウンドで詰まった場所
初ラウンドの前の晩、持ち物を3回数え直しました。それで当日いちばん困ったのは、忘れ物ではありません。2番ホールで自分がいつ打てばいいのか分からず、突っ立っていた時間です。
持ち物のほうは表を見れば揃います。手が止まったのは、表に書けない種類のことばかりでした。
前日の夜、20分で終わること
バッグに詰めるものと、翌朝の出発時刻。前日にやることはこれだけです。ただ、忘れると当日ずっと効いてくるものがいくつかあります。
服はえり付きのシャツとロングパンツ。ジーンズとサンダルはだいたい断られます。シューズはスパイクレスで問題ありません。ドレスコードや基本の持ち物をもう少し細かく確認したいなら、初ラウンド持ち物チェックリストにまとめてあります。
最後に、出発時刻を逆算してアラームを2つ。面倒ですが、寝坊した日の1番ホールは本当に何も起きません。
当日の時間割
受付はスタート1時間前。30分前で足りるという話もよく聞きますが、初めてのコースだと建物の構造が分かりません。フロントで受付して、ロッカーで着替えて、スタート室のあるフロアまで移動して、自分のカートを探す。この動線だけで15分溶けます。
フロントで受付
名前と組を伝えると、ロッカーキーを渡されます。このキーが精算用のタグを兼ねていることも多いので、失くさない場所へ。プレー中はキャディバッグのポケットが無難です。
着替えとトイレ
トイレはここで済ませます。コースの途中にもありますが、たいてい混んでいます。
練習グリーン
残り30分から20分あたり。打席の練習場は有料のところもあるので、初回は素通りでいいです。
スタート室前に集合
10分前。キャディバッグはすでにカートに積まれています。自分のバッグを確認して、ボールとティーをポケットに移しておきましょう。
練習グリーンの使い方
初ラウンドの人が、ここで打ちっぱなしのように延々と転がしているのをたまに見かけます。目的が少しずれています。
確かめるのは、その日のグリーンの速さだけ。10歩くらい離れたところから2球か3球で十分です。カップに入れる必要もありません。どのくらいの強さでどのくらい転がるか、それが手に残ればいい。速いか遅いかを知っているだけで、序盤の3パットが減ります。
逆に言うと、ここに30分こもっても大して変わりません。
人のボールが転がる線は踏まない。誰かがパットしている先に立たない。マナーの話に聞こえますが、動機は単純で、踏まれた線で自分のパットが曲がるのが嫌だからお互いにやっているだけです。
1番ティーで決めておくこと
スタート前の3分。ここで一言交わしておくと、残りの18ホールがずいぶん違います。
カートの運転を誰がやるか。それと、打てる人から打っていいか。初心者がいると分かっていれば、先に打っていいよと言ってもらえます。言われる前に自分から、初めてなので遅かったら言ってくださいと伝えておくと、こちらの気も楽です。
スコアは、仲間内のラウンドならカートのタッチパネルに入力する形が主流なので、入力係を1人決めれば済みます。競技になると話が変わって、他人のカードを預かって記録するマーカーという役割が出てきます。アテストや提出の手順はスコアカードの付け方とマーカーの役割に書きましたが、初回に読む必要はありません。
自分用の記録は、打数だけスマホに入れておく程度でいいです。初回から細かい項目を追いかけると、プレーが止まって周りに迷惑がかかります。打数とパット数さえ残っていれば、後から見返すのに困ることはありません。
手が止まる場面
打つ順番が分からない
基本は、ホールから遠い人から打ちます。ティーイングエリアだけ別で、前のホールのスコアが良かった人が先に打ちます(規則6.4b)。オナーと呼ばれるやつです。
ただ2019年の改訂で、ストロークプレーでは安全を確保できる範囲で準備のできた人から打ってよい、という書き方になりました。実際のラウンドでも、遠い順を厳密に守っている組はあまり見ません。
初心者にはこれがありがたい話で、自分の番をじっと待つより、打てる状態になったら打つほうが早く終わります。迷ったら周りを見て、誰も動く気配がなければ自分が打つ。それで大きく外すことはないです。
安全だけは順番より優先します。誰かが自分より前にいるときは打たない。ここだけ守れば残りは何とかなります。
何回打っても出ない
バンカーの目玉、林の奥、深いラフ。同じ場所で2回失敗したら、そこで切り上げていいです。
正式には、打てないと判断した時点でアンプレヤブルを宣言して1罰打。横に2クラブレングス以内へドロップするか、後ろに下がるか、元の位置から打ち直すかを選びます(規則19)。この場面なら横へのドロップが手っ取り早いです。打数の数え方はゴルフの罰打の数え方に整理してあります。
仲間内のラウンドなら、もっと乱暴でかまいません。1番ティーで、1ホールはダブルパーで打ち切りにしましょうと決めておく。パー4なら8打で拾って次のホールへ。スコアは正確でなくなりますが、初回に正確さを求める人はいません。この取り決めがあるだけで、初ラウンドの後半のしんどさが半分になります。
私は初ラウンドのバンカーで6回打ちました。あれは今思い出しても、ただ砂を掘っていただけです。
ボールが見つからない
探せるのは3分まで。2019年に5分から短縮されました(規則18.2)。
3分は体感よりずっと短いので、探し始める前にやることがあります。打った瞬間に怪しいと思ったら、その場で暫定球を打ちますと声に出してから、もう1球打っておく(規則18.3)。宣言せずに打つと、その球が罰1打を加えた打ち直しの球としてインプレーになります。そうなると元の球がフェアウェイで見つかっても戻れません。
見つからなければ、あっさり諦めます。ボール1個は数百円。4人がかりで3分探している間、後ろの組は待っています。それに、探している時間はまったく楽しくないんですよね。
先に打っててください、と同伴者に声をかけて進んでもらうと、探す側の焦りが減ります。急かされている感じが消えるだけで、案外あっさり見つかったりします。
まとめ
持ち物は前日に一度揃えれば終わり。当日はスタート1時間前に着けば、走る場面はありません。あとは現場での判断が残るだけで、そこはスタート前の短い相談でだいたい片づきます。
段取りを先に決めておくと、プレー中に考えることが次の1打だけになります。行儀のためというより、自分が困らないようにするためです。初ラウンドのスコアはどうせひどいので、そこは気にしなくていいです。
参考文献・データについて
打順の扱い(規則6.4b)、ボール捜索の3分と暫定球(規則18.2、18.3)、アンプレヤブルの処置(規則19)は、R&AとUSGAによる2023年改訂のゴルフ規則に基づいています。受付時間の目安、練習場の料金、ダブルパーでの打ち切りといった取り決めはコースや組ごとの慣例なので、プレー先の案内やスタート室の掲示を確認してください。
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