- ストロークスゲインドは「同じ状況の平均と比べて何打得したか」を表す指標
- プラスなら平均より得、マイナスなら損。合計するとスコアの差になる
- Garminで区分ごとの数値を意味のある精度で出すには、クラブに付けるCT10センサーが実質前提
- センサーが無くてもスコアとパット数から近い分析はできる。精度は落ちるが、弱点の場所は分かる
ストロークスゲインドという指標
名前が難しいので身構えますが、中身は引き算です。
いまいる場所からカップまで、平均的なゴルファーなら何打で入れるか。その平均値が距離ごとに決まっています。150ヤード地点なら平均3.1打、といった具合です。ここから1打打って、次の地点の平均が2.0打になったとします。1打使って平均値が1.1打ぶん減ったので、差し引き0.1打の得。これがストロークスゲインドです。
得なら数字はプラス、損ならマイナス。18ホール分を足すと、その日のスコアが平均とどれだけ違ったかになります。
打った距離や結果の見た目ではなく、状況がどれだけ良くなったかで評価するのがこの指標の性格です。ナイスショットに見えても、その先が難しい場所ならプラスは小さくなります。
4つの区分
Garminのアプリでは、ショットが打たれた場所によって4つに分けて集計されます。
| 区分 | 対象 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| Off the Tee | ティーショット | 出だしの一打で有利な位置を取れているか |
| Approach | グリーンを狙う打撃 | 狙った距離をどれだけ寄せられているか |
| Around the Green | グリーン周りの寄せ | 外したあとに立て直せているか |
| Putting | パット | グリーン上で余計に使っていないか |
見方はシンプルで、4つのうち最もマイナスが大きいところが、いま一番打数を落としている場所です。全部を均等に練習するより、ここに時間を寄せたほうが効きます。
指標そのものの成り立ちをもう少し詳しく知りたい場合は、ストロークスゲインド完全ガイドに別途まとめています。
CT10という前提
ここが分かりにくいところです。
区分ごとの数値を出すには、どのショットがどこから打たれたかを1打ずつ知る必要があります。ティーショットなのか、アプローチなのか、パットなのか。ウォッチ単体のオートショット機能は飛距離を自動で拾いますが、パットは検出しません。チップショットのような小さい振りも取りこぼすことがあります。
そこで出てくるのが、クラブのグリップ端に付けるCT10というセンサーです。これを14本に付けると、使ったクラブとパットまで自動で記録されます。区分ごとのストロークスゲインドが意味を持つのは、実質この状態からです。
センサーを付けていない場合、ラウンド後に使用クラブを手で選ぶこともできます。ただ18ホール分となると手間はそれなりで、続けられるかどうかは人によります。
センサーなしで表示されている区分別の数値は、拾えたショットだけから計算されています。パットが検出されていないなら、Putting の数字は実態を表していません。まず自分の記録に何が入っていて何が抜けているかを確認してください。
数値の読み方
数字を見るときのコツは3つです。
1ラウンド分だけで判断しないこと。18ホールは偶然の振れ幅が大きく、たまたま入ったロングパット1本で Putting がプラスに振れます。5ラウンドくらい平均してから見ます。
次に、絶対値の小さい区分は無視すること。マイナス0.2とマイナス2.5が並んでいたら、後者だけ見れば十分です。
最後に、他人の数値と比べないこと。比較対象はあくまで「平均的なゴルファー」であって、それが誰なのかは自分のレベルによって意味が変わります。自分の過去の数字と比べるのがいちばん誤解が少ない読み方です。
センサーが無い場合
センサーを買わずに近いことをやるなら、スコアとパット数から逆算する方法があります。
ホールごとのスコアからパット数を引けば、グリーンに乗るまでの打数が出ます。そこからパーオンできたか、外したあと何打で上がったかが分かる。区分でいえば Approach と Around the Green と Putting の区別はつきます。1打ずつの位置は分からないので、精度はセンサーを使った計測に及びません。
ゴルスコもこの方式です。アマチュアの平均像を固定の基準として置き、そこからの差を近似で出しています。基準はハンディキャップ28前後、平均スコアでいうと105あたりのゴルファーです。実際のショット位置を測っているわけではないので、Garmin にセンサーを付けた場合の数値のほうが正確です。
そのうえで、こちらにも取り柄はあります。センサーを買わなくていいこと。数値が何を意味するのかを日本語で説明すること。そして「この区分をどこまで改善すれば1つ上のスコア帯に届くか」を出せることです。精度が要るならセンサー、弱点の場所を知って練習を決めたいだけなら計算で足ります。
まとめ
ストロークスゲインドは、平均と比べて何打得したかを表す引き算です。4つの区分のうち最もマイナスが大きいところが、いちばん打数を落としている場所になります。
Garminで区分ごとの数値を正確に出したいなら、CT10センサーがほぼ前提です。買わない選択をするなら、スコアとパット数からの近似で場所の見当はつきます。どちらを選ぶかは、精度が欲しいのか、練習の方向を決めたいだけなのかで変わります。
いずれにしても、1ラウンドで判断せず、5ラウンドくらい均してから読んでください。
参考文献・データについて
本記事のストロークスゲインドの説明は、一般に公開されている指標の定義に基づく解説です。Garminの機能については公開されている仕様情報に基づいており、アプリのバージョンによって表示は変わることがあります。
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