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カウントバックとは:ゴルフコンペで同スコアになった時の順位の決め方

ゴルフのカウントバック(マッチング・スコアカード方式)を解説。後半9ホールから比較する標準の手順、ハンディキャップ戦での按分計算、コンペ幹事が事前に決めておくべきことを具体例つきで紹介します。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年8月16日6分で読めます
#カウントバック#コンペ
この記事のポイント
  • カウントバックは同スコア時の順位決定方式。後半9ホール、後半6ホール、後半3ホール、最終ホールの順に比べていく
  • 正式名はマッチング・スコアカード方式。R&Aの競技運営ガイドラインにも載っている世界標準の決め方
  • ハンディキャップ戦では、後半9ホールならハンディキャップの2分の1を引いてネット同士で比較する
  • 比較の細部は主催者ごとに違う。同スコアの時にどう決めるかは、スタート前に告知しておくのが一番の予防策

表彰式の直前、同ネットが2人


集計を終えたら、ネット72が2人並んでいた。優勝カップは1つ。さて、どちらが優勝か。

コンペの幹事を何度かやれば、いずれ出くわす場面です。ここで使われるのがカウントバック(カウント・バックと表記されることもあります)。同スコアになったプレーヤーの順位を、スコアカードの中身で決める方式です。正式にはマッチング・スコアカード方式と呼ばれ、R&Aの競技運営ガイドライン(Committee Procedures)にも載っている、世界標準の決め方です。

後半9H→6H→3H→18番
カウントバックの標準的な比較順
差がつくまで、比較する範囲を後ろから狭めていく

マッチング・スコアカード方式の手順


仕組みは単純で、後半に強かった人を上位とします。差がつくまで範囲を狭めていくだけ。

1

後半9ホールの合計で比べる

10〜18番の合計を比較し、少ない方が上位。たいていはここで決着します。

2

後半6ホールで比べる

まだ並んでいたら、13〜18番の合計で比較します。

3

後半3ホールで比べる

それでも並んだら、16〜18番の合計。

4

最終ホール、さらにその先

18番のスコアを比較し、なお同じなら17番、16番と1ホールずつ遡っていく運用が多いようです。最後まで並んだら、抽選のような運任せにするか、同順位として扱うか。ここは主催者の判断になります。

なぜ後半なのか。プレッシャーのかかる終盤で崩れなかった人を評価する、という発想らしいです。前半に貯金を作った人が報われないので、公平かと言われると微妙な気もします。ただ、何かで決めるしかない以上、世界標準に乗っておくのが一番もめません。後半に崩れやすい自覚がある人向けには、ラウンド後半のスコア崩れを防ぐ方法という記事もあります。カウントバックで勝負が決まるのは、まさにその後半です。

AさんとBさん、共に90のシミュレーション


ハンディキャップなしのスクラッチ戦で、AさんもBさんもグロス90だったとします。

比較する区間Aさん / Bさん判定
18ホール合計
90 / 90
同スコア
後半9ホール(10〜18番)
45 / 45
まだ並ぶ
後半6ホール(13〜18番)
30 / 31
Aさんが上位

手順を追うと、まず後半9ホールの合計。Aさん45、Bさん45で並んだまま。次に後半6ホール。Aさん30、Bさん31。ここで1打差がつき、Aさんの優勝です。

内訳を見ると、Bさんは10〜12番でAさんより1打良く、13番以降で1打悪かった。合計も後半9ホールも同じなのに、その1打の位置だけで順位が入れ替わる。Bさんとしては納得しがたいでしょうが、これがカウントバックです。

ハンディキャップ戦での按分


ネット戦では計算がひと手間増えます。後半9ホールで比べるならハンディキャップ(HC)の2分の1、後半6ホールなら3分の1、後半3ホールなら6分の1を引いて、ネット同士で比較する。R&Aのガイドラインが推奨している方法です。

例を挙げます。HC18(平均スコアでいうと90台前半の実力帯)のAさんと、HC12(平均は80台半ばあたり)のBさんが、共にネット72で並んだとします。後半9ホールのグロスはAさん45、Bさん43でした。

  • Aさん:グロス45から9(HC18の半分)を引いてネット36
  • Bさん:グロス43から6(HC12の半分)を引いてネット37

グロスではBさんが2打少ないのに、按分するとAさんが上位。ここまで計算するコンペは正直少数派で、新ペリア方式のコンペなら「同ネットの場合はグロスの少ない方を上位」で済ませる運用もよく見かけます。ネットスコアや新ペリアの仕組み自体はネットスコアとは:コンペで使われるスコア計算法で解説しています。

端数はそのまま使う

HC15の半分は7.5。中途半端ですが、四捨五入せずそのまま比較に使います。0.5打差も順位を分ける差として扱います。

カウントバック以外の決め方


同スコアの決着方法は、カウントバックだけではありません。日本のコンペでよく見るものを挙げます。

決め方内容向いている場面
年齢優先
年長者を上位とする
親睦コンペ。説明が一瞬で終わる
HC優先
HCが少ない方を上位とする
実力重視のコンペ
抽選やじゃんけん
運で決める
僅差の順位に賞品が出る場合
同順位扱い
順位を分けず賞品を分ける
賞のかかっていない順位

年齢優先は昭和の遺物のように言われることもありますが、悪くない方式だと思っています。誰も傷つかず、一瞬で決まり、計算ミスも起きない。親睦が目的のコンペなら十分です。逆に競技志向のメンバーが集まるなら、カウントバックが順当でしょう。

幹事の実務、もめないための段取り


段取り1:決め方を事前に告知する。要項か朝の挨拶で「同ネットの場合はカウントバック、それでも同じなら年長者上位」と宣言しておきます。表彰式で初めてルールが明かされると、負けた側は納得しにくい。事前に言ってあれば、誰も文句を言いません。

段取り2:INスタートの扱いを決めておく。10番スタートの組にとっての後半9ホールは、カード上の10〜18番か、実際に後から回った1〜9番か。スタートに関係なくカード上の10〜18番で統一する運用が多いようですが、ここも決めて告知しておけばもめません。

段取り3:ホール別スコアまで回収する。合計しか書かれていないスコアカードでは、カウントバックのやりようがありません。提出時にホール別の記入を確認しておくと、集計が止まらずに済みます。

まとめ


カウントバックは、後半9ホール、6ホール、3ホール、最終ホールの順に比較範囲を狭めていく順位決定方式です。参加者としては、同点になったら後半が物を言うと覚えておけば十分。幹事なら、決め方の事前告知が仕事の9割です。遡り方やHCの按分、INスタートの扱いといった細部は主催者ごとに違うので、自分のコンペではどうするかを先に決めておきましょう。コンペ本番までの調整はコンペ前の1週間準備メニューにまとめています。

参考文献・データについて


本記事のカウントバック(マッチング・スコアカード方式)の手順とハンディキャップの按分は、R&Aの競技運営ガイドライン(Committee Procedures, Section 5A)の推奨に基づいています。比較する区間の取り方や端数の扱い、決まらない場合の措置は、主催者や競技委員会によって異なります。

  1. The R&A「Committee Procedures, Section 5A」 randa.org

ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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