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ピッチショットとチップショットの使い分け:迷ったら転がす、が答え

グリーン周りで上げるか転がすか。ピッチショットとチップショットの定義から、迷ったら転がすと言い切る理由、ライやグリーンの硬さによる場面別の使い分けまで。練習時間はチップ7:ピッチ3で足りる、という配分の提案つきです。

ゴルスコ編集部
GOLSCO Editorial
2026年8月23日5分で読めます
#ピッチ#チップ#ショートゲーム
この記事のポイント
  • チップは低く出して転がす寄せ、ピッチは上げてキャリーで運ぶ寄せ。まずこの2択で考える
  • 迷ったら転がす。チップのミスは寄らないだけ、ピッチのミスはダフリとトップで大怪我になる
  • 判断の順番はライ、グリーンの硬さ、ピン位置。ライが許さないなら残りは見ない
  • 練習配分はチップ7:ピッチ3で足りる

「上げる?転がす?」で固まる3秒


グリーンエッジまで15ヤード、ピンまで25ヤード。SWを抜きかけて、いや8番で転がすか、と手が止まる。あの3秒に覚えがある人は多いはずです。

答えを先に書いてしまいます。迷ったら転がす。ピッチを選ぶのは、転がすルートが物理的にない場面だけです。

上げてピタッと止めたい気持ちは分かります。ただ、上げる球は見栄えがいいだけで、迷った場面で選ぶとだいたい損をします。この記事は、その選び方の話です。

ピッチとチップの線引き


まず言葉をそろえておきます。

チップショットは、7番からPWあたりで低く出して、あとは転がして寄せる球。キャリー1に対してラン2〜4が目安で、感覚としてはパターの延長です。

ピッチショットはAWやSWで上げて、キャリーで運ぶ球。キャリー2〜3に対してラン1。着地してから少しだけ転がって止まります。

間にピッチエンドランという中間もありますが、まずこの2択をはっきり使い分けられれば十分です。上げる技術そのものはピッチショットの基本で打ち方から解説しているので、ここでは選び方に絞ります。

迷ったときの選び方


打つ前に確認するのはひとつだけ。ボールからピンまで、転がして通れるルートがあるかどうか。

あればチップ。なければピッチ。それだけです。

理由はミスしたときの被害の差にあります。チップのミスは、距離が合わずに3メートル残る、くらいで済みます。少なくともグリーンの上にはいる。ピッチのミスは、ダフれば足元に1ヤード、トップすれば奥のバンカーまであります。成功したときの絵はきれいなのに、失敗の幅が両側に大きい。

ツアープロでも、転がせる場面では転がすのが普通だと言われます。上げるのは、転がせないときの次善策らしい。アマチュアならなおさらです。

こうなりがち
ピンだけ見てSWで上げにいく → トップして奥のバンカー、ダフって足元にポトリ
おすすめ
転がせるルートを先に探す → あればPWで転がす。ミスしてもグリーンのどこかには残る

チップは地味です。練習していて楽しい球でもない。でも寄ります。ショートゲームは結局、寄る球が正解です。

場面別の使い分け


判断材料には優先順位があります。上からライ、グリーンの硬さ、ピン位置。ライが許さなければ、残りふたつは考えから外します。

1

花道から15ヤード、ピンは奥目

チップ一択です。PWで手前3分の1にキャリーさせて、残りをランで寄せる。8番ならもっと低く、もっと転がります。多少打点がずれても結果に響きにくいのがこの球の取り柄で、ここでSWを持つ理由はないです。

2

ガードバンカー越え、ピンがエッジから5ヤード

転がすルートが存在しないので、ピッチしかありません。SWで上げてエッジのすぐ先に落とす。ただし狙いはピンではなく、グリーンに乗せること。この状況は乗れば成功、1メートルに寄れば上出来です。欲張った分だけバンカーが近づきます。

3

真夏の乾いて硬くなったグリーン、下りのピン

ピッチが止まるのは、グリーンの柔らかさがあってこそ。乾いて硬くなったグリーンでは、SWで上げてもファーストバウンドで大きく跳ねて、結局転がります。それなら最初から転がしたほうが計算できる。硬いグリーンはピッチの利点を消す、と覚えておくと夏のスコアが守れます。逆に雨上がりの柔らかいグリーンなら、キャリーで運んでも止まるので、ピッチという選択肢が生きてきます。

状況選ぶ球理由
花道、障害なし
チップ
転がすルートがある。ミスの被害が小さい
バンカー越え、砲台グリーン
ピッチ
転がすルートがない。上げる以外に選択肢なし
硬く乾いたグリーン
チップ寄り
上げても跳ねて転がる。止める利点が消える
柔らかいグリーン
ピッチも可
キャリーで運んでも止まる。選択肢が広がる
左足下がり、沈んだライ
チップ
ボールが上がらないライから上げようとしない

表の最後の行が、優先順位の話です。左足下がりや薄いライ、雨で湿ったベアグラウンドからSWで上げるのはプロの技術で、私たちがやるとザックリが待っています。ライが悪いと感じたら、ピン位置がどうであれ転がす。ここを守るだけで大叩きが減ります。

練習時間の配分


チップ7に対してピッチ3。アプローチ練習の時間は、これくらい転がしに寄せていいと考えています。

7:3
チップとピッチの練習時間配分
出番の多さとミスの重さを考えると、上げる練習は3割で足りる

理由は単純で、ラウンドでの出番はチップのほうがずっと多いからです。私自身のラウンドを振り返っても、ピッチが本当に必要な場面は1ラウンドに数回。残りの寄せは全部転がせます。出番の多い球の距離感に時間を使うほうが、スコアへの効きがいい。

チップの練習は距離感の引き出し作りが中心になります。距離を刻んで打ち分ける階段練習など、具体的なメニューはアプローチ練習場でやるべきドリル5選にまとめました。ピッチの3割は打ち方の反復よりも、バンカー越えを想定して1球で乗せる場面練習に使うのがおすすめです。本番でピッチを打つときは、たいてい1球勝負なので。

まとめ


グリーン周りで迷ったら転がす。ピッチを選ぶのは、バンカー越えのように転がすルートがない場面と、柔らかいグリーンで止める利点が生きる場面だけです。判断はライが最優先で、悪いライから上げようとしない。練習はチップ7:ピッチ3。地味な配分ですが、寄せワンの数はこちらのほうが増えます。

参考文献・データについて


本記事のキャリーとランの比率は、一般的なゴルフコーチングで用いられる目安です。練習配分の7:3は経験に基づく提案であり、レベルやよく行くコースの環境によって最適な比率は変わります。


ゴルスコ編集部

ゴルフスコア分析アプリ「ゴルスコ」の編集部です。データとスタッツに基づいたゴルフ上達のヒントをお届けします。

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